内灘町役場庁舎裏の住宅街にひっそりとたたずむ「中国庭園」。内灘町と国際友好都市である中国江蘇省呉江市(現在は呉江区)との交流5周年を記念して設置された本格的な中国庭園で、「秀鈺苑」と命名されています。

呉江は江蘇省南部にある都市で、琵琶湖の7倍の湖面を誇る太湖に面した地方都市です。東は上海、南は蘇州夜曲でおなじみの蘇州に隣接する交通の要所で、古くから水郷古鎮、魚米の里として知られる豊かな土地柄です。以前はシルク産業を主要産業としていましたが、現在では世界各国の外資企業を呼び込み、ケーブルやIT、観光産業などの発展が目覚しい都市となっています。

この中国庭園は、水の都である蘇州・呉江近郊によくみられる中国庭園の様式を模して作られ、東屋の素材などは現地から取り寄せたものを使用し、江南特有の太湖石という石灰が湖の水に腐食されてできた多くの穴を持つ奇石も設置されています。日本にいながらにして、中国を旅行しているような気持ちになれますよ。